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受験科目ではない教科は本当に無駄なのか?

投稿日:2016年04月04日(月)
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4月に入り、本格的に大学受験を意識し始めた方もいらっしゃるでしょう。一日一日が過ぎるにつれ、どんどん時間が足りないと感じるようになり何とかしてもっと時間を増やしたいと思うのが受験生のさがではありませんか?

しかし当然のことながら24時間という時間はどうにもできませんので、何か無駄な(無駄そうな)ことを削りたいと考えるようになります。そしてその格好の獲物となるのが、受験科目ではない教科です。

特に私立大学専願の方は受験科目ではない教科がたくさんあります。受験を突破するだけなら、これら受験科目ではない教科をやる必要はない、そのように考えて受験科目の方に時間を割きます。

一見、効率のよいやり方に見えますが、これは本当に正しいのでしょうか。

先に結論を申し上げますと、私はあまりおすすめしません。できることなら他の教科もやって頂いた方がよろしいかと思います。

大学では知っていることを前提とされる

私は文系の私立大学に国数英で入学したので、歴史科目である世界史、日本史はほとんどわかりません。受験に関係ないので全くやる必要がないと考え、ずっと避けていたのですが、大学に入学すると、それらの知識は既に知っているものとして授業が進められます。

確かに授業の予習、復習といった形で少し調べておけば乗り切れるかもしれません。しかし付け焼刃の知識しか持たない方と真面目にやってきた方では授業の理解度に大きな差が生じるでしょう。

大学や学部学科にもよるでしょうが、世界史が絡んでくる授業は比較的多いように感じます。ですから今もし世界史を学んでいる方はそのまま学び続けた方がよいですし、受験科目ではない方も受験科目ほど頑張らなくてもよいので、ある程度知識を入れておくことが望ましいです。

私は経済系の学部ではないので詳しいことはわかりませんが、文系でも数学ができないと入学後に大変な思いをするでしょう。経済系の授業のシラバスを閲覧すれば数学が必要になっていることは明らかですからね。

私の友人(法学部です)が経済系の授業を取ったのですが、その授業で必要とされる数学のレベルが高度で難しかったという話を聞いたこともありますので、文系と言えど数学は無視できないのではないでしょうか。

そういうわけですから他の教科に加えて数学も勉強しておくべきです。

また大学に入ると、レポートやプレゼンが多くなりますが、数学で培った論理的思考がそこで活躍します。

レポート、プレゼンどちらでもよいですが、例えばCという結論を示すために、Aという当たり前のことから始めて、Bを導き、そしてBからCを導くといった構造を私はよく使用します。いきなりCについて語ってもあまり納得して頂けませんから、自明であるAという事実から話を始めていき、結果的にCに到達するという道筋で語ります。

こうすることで話もわかりやすくなりますし、説得力も増します。

他にも数学を学ぶことで身につけられることがありまして、この文は全体の中でどういった意味をもつのか、なぜこのようなことを書く必要があるのか、逆に書く必要のないことは何かがわかるようになります(これらのことは特に証明問題で鍛えられます)。

先の例を用いて説明しますと、A→B→Cという流れで話を進めている時に、Bは全体の中でAとCをつなげる役目にあることがわかります。これは文章を書く上でも読む上でも使えますよね。自分が書く側であればA→B→Cと書けばよいですし、自分が読む側であれば漫然と読むのではなくA→B→Cという流れを意識して読むことで一層内容が理解しやすくなります。

ちなみに、書く必要のないことがわかるとはどういうことなのか、疑問を感じる方がいらっしゃると思いますので説明しておきます。先のA→B→Cという流れが結論Cを導く構図として最適である時に、Cを導く過程に関係のないDを文章中に入れてしまったらどうでしょうか? 読み手はDを読んだ時に「なぜDという話をしているんだろう?」と思うでしょう。何でもかんでも入れてしまうと訳がわからなくなります。プレゼンもレポートも過不足なくすることが重要です。こういった適切な取捨選択を身につけるためにも数学はやっておくとよいのではないでしょうか。

※私の大学では、レポートの書き方について教わることはありませんでした。もちろん参考文献、引用の仕方など学術的な文章を書く上でのルールは学びますが、例えば上手な書き方といったレポートの内容に関することは自分で勉強しておけというスタンスでした。要するにレポートの書き方も前提とされている知識の一つなのです。

文章を読むために必要となる

さっぱり意味のわからない文章に出会ったことはありませんか? 私は哲学や文学が好きなので少しかじったことがあるのですが、読んでもよくわからない本が結構ありました。

文章が読めないのは知識不足が原因となっていることが多いように感じます。高度な文章というのは当然言葉遣いが難しいこともありますが、それ以上に要求される知識量が膨大です。

例えば、私は英文冒頭解説で日本語の関連記事を紹介していますが、それは英文を読む前にある程度背景知識を頭に入れておくことで英文が読みやすくなるからです。

数学者達が素数における奇妙なパターンを発見する。」や「重力波が発見され、アインシュタインの理論を裏づけた。」のような記事を読む際に、素数や重力波について知っているのと知らないのとでは格段に読みやすさが変わってきます。

まだ読みにくいとか読みやすいの問題ならマシですが、これが全く読めないレベルになってしまうと大変です。試験でそのような問題が出たらどうしますか? もちろん諦めて別の問題を解くのも一つの作戦ですが、できることなら点数を取りたいと考えるのが正直なところでしょう。

終わりに

以上、二つの理由から私は受験科目ではない教科についても勉強することをおすすめします。ただ合格するためには受験科目に多くの時間を割かなければならないことも確かですから、上手に時間を配分できるように心がけるとよいでしょう。

私は余裕がなくて受験科目以外の教科をやっている時間はあまりなく、偉そうに「受験科目ではない教科もやれ!」なんて言えないのですが、しかし時間が経ってから振り返ってみると受験科目以外の教科もまた、受験、そしてその後の大学に大きく関係していると感じたので、今回このような記事を書かせて頂きました。

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