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中学校で習う文法の基礎を28の例文で網羅しよう!

投稿日:2016年02月07日(日)
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私は以前塾で働いていたことがあったのですが、その塾に英語が苦手な生徒さん(中学生です)が一人いらっしゃいました。授業を受け持ってみると文法がまだ入っていないように感じ、どのように覚えていくかを生徒さんと検討しました。結論を言いますとこれから紹介する28の例文を暗記することで落ち着いたのですが、もちろん私としては英文解釈などもじっくりやって頂きたいという気持ちもあります。しかし中学生に文法の細かいことを徹底的に教え込むのはなかなか酷な話でしょう。英語が嫌いになる原因にもなりかねません。

そこで私は例文の暗記を勧めたのです。ただ例文の暗記も100とか200とか膨大な数になってしまうと全くやる気が起きなくなってしまいますので、できるだけ少ない例文の中に重点事項をまとめるように作成しました。今回はその例文集を紹介します。印刷して使いたい方はPDF版を使用してください。

また2016年6月11日から28の例文の解説を始めました。随時、ページ下部に更新していきますので参考になさってください。

(1)He may not be a teacher.
(2)Do you know the truth of the world? -Yes, I do./No, I don’t.
(3)Where were you spoken to by a stranger? -At home.
(4)I can’t be a Martian.
(5)Tom hasn’t eaten anything for thirty years.
(6)Does Tom have to go home? -Yes, he does./No, he doesn’t.
(7)If it is rainy tomorrow, we won’t be able to play baseball.
(8)The train which I wanted to get on has gone.
(9)I was born to play the guitar.
(10)Have you ever seen the movie? -Yes, I have seen it three times.
(11)She has never missed school, has she?
(12)He doesn’t know who I met yesterday.
(13)Were you cooking when I came home? -Yes, I was./No, I wasn’t.
(14)Yumi finished making breakfast ten minutes ago.
(15)Reading books is important for us.
(16)Ken left the store without paying.
(17)My dream is to be a witch.
(18)Give me something cold to drink.
(19)There is a house on the hill.
(20)I have a book written in French.
(21)Yumi is as tall as Tom.
(22)Yumi is prettier than her sister.
(23)Mt.Fuji is the highest mountain in Japan.
(24)Jim is brighter than any other kid in the class.
(25)She is one of the best tennis players.
(26)The people working there are all Chinese.
(27)I have an uncle who is a math teacher.
(28)I saw an animal whose tail was very long.

(1)彼は先生ではないかもしれない。(be動詞・助動詞)
(2)あなたは世界の真実を知っていますか。 -はい、知っています。/いいえ、知りません。(一般動詞の疑問文)
(3)あなたはどこで知らない人に話しかけられましたか。 -家です。(疑問副詞・受動態・群動詞・過去形)
(4)私が火星人であるはずがない。(助動詞の否定文)
(5)トムは30年間何も食べていません。(現在完了「継続」)
(6)トムは帰らなければならないのですか。 -はい、そうです/いいえ、その必要はありません。(3単現の疑問文)
(7)もし明日雨が降っていたならば、私達は野球をすることができないだろう。(接続詞・未来形・助動詞)
(8)私が乗りたかった電車は行ってしまった。(現在完了「完了・結果」、関係代名詞「目的格」)
(9)私はギターを弾くために生まれた。(不定詞「副詞的用法:目的」)
(10)今までにその映画を見たことがありますか。 -はい、3回見たことがあります。(現在完了「経験」)
(11)彼女は今までに一度も学校を休んだことがありませんね。(現在完了「経験」、付加疑問文)
(12)私が昨日誰に会ったのか彼は知らない。(3単現の否定文・間接疑問文)
(13)私が家に帰った時、あなたは料理をしていましたか。 -はい、していました。/いいえ、していませんでした。(進行形の疑問文)
(14)ユミは10分前に朝食を作り終えた。(動名詞「目的語」)
(15)本を読むことは私達にとって重要です。(動名詞「主語」)
(16)ケンはお金を支払わずにその店を出た。(動名詞「前置詞の目的語」)
(17)私の夢は魔女になることです。(不定詞「名詞的用法」)
(18)何か冷たい飲み物をくれ。(命令文・不定詞「形容詞的用法」)
(19)丘の上に家がある。(There is/There are)
(20)私はフランス語で書かれた本を持っています。(過去分詞)
(21)ユミはトムと同じくらい背が高いです。(as 原級 as …)
(22)ユミは彼女の妹よりもかわいいです。(比較級 than …)
(23)富士山は日本で最も高い山です。(the 最上級 in単数/of複数)
(24)ジムはクラスのどの子供よりも賢い。(比較級 than any other …)
(25)彼女は最高のテニス選手の一人である。(one of the 最上級 …)
(26)そこで働いている人々は全員中国人です。(現在分詞)
(27)私には数学の教師であるおじさんがいます。(関係代名詞「主格」)
(28)私はシッポがとても長い動物を見た。(関係代名詞「所有格」)

日本語訳の方に()で文法事項が示されています。もし例文を読んでみてよくわからないものがあれば、文法書や参考書で該当箇所を閲覧してください。なお、この例文集は中学生向けですので仮定法などの高校生で習う項目は含まれていません(私立高校の試験では高校の内容が問われることがあるので私立高校を受験する中学生には少し足りないかもしれません)。

PDF版はこちらです。

※2016年3月31日修正。

(26)の例文の訳を著しく間違えておりました。「箱の中で眠っている動物は猫ではありません。」ではなく「そこで働いている人々は全員中国人です。」となります。合わせてPDF版の方も修正させて頂きました。申し訳ございませんでした。

※2016年11月22日修正。

(13)の例文を一部間違えておりました。Yes, I am./No, I’m not.となっておりましたが、正しくはYes, I was./No, I wasn’t.です。申し訳ありません。指摘してくださった方、誠に感謝致します。当然今後もこのようなことがないよう努めますが、万が一間違いを発見した場合はお問い合わせから連絡してくださると非常に助かります。よろしくお願い致します。

一文ずつ解説

(1)He may not be a teacher.

日本語訳

彼は先生ではないかもしれない。(be動詞・助動詞)

解説

助動詞mayは「〜かもしれない(推量)」と「〜してもよい(許可)」という意味を持ちます。ここでは推量で訳しましょう。

notの位置は大丈夫ですか? 助動詞+not+動詞となりますのでしっかり覚えておきましょう。

(2)Do you know the truth of the world? -Yes, I do./No, I don’t.

日本語訳

あなたは世界の真実を知っていますか。 -はい、知っています。/いいえ、知りません。 (一般動詞の疑問文)

解説

truthは「真実」という意味の単語です。

一般動詞を用いた疑問文はDo+主語+動詞となります。もちろん主語がheやsheなどいわゆる三人称単数で、時制が現在であればDoの代わりにDoesを用います。

(3)Where were you spoken to by a stranger? -At home.

日本語訳

あなたはどこで知らない人に話しかけられましたか。 -家です。(疑問副詞・受動態・ 群動詞・過去形)

解説

受動態の作り方を確認しておきましょう。

exemple3

上が能動態、下が受動態です。まずwhereがない状態で受動態の作り方を考えます。

A stranger spoke to you.という能動態の文を受動態に変える際、主語であるA strangerをby+動作主の動作主の場所に移動させます。それと同時に目的語であるyouを受動態の主語に持ってきます。

同じように動詞も移動させなければならないですが、受動態に変える場合はただ移動するだけではいけません。

図の四角で囲まれた部分がそれぞれの文の動詞にあたります。下の受動態の方ではbe動詞+(能動態の時の動詞の)過去分詞となっています。受動態にするためにはこの作業を行わなくてはなりません。

このようにして受動態が完成した後に、whereを文頭につけて疑問文にすれば今回の例文になります。be動詞の疑問文ではbe動詞だけを主語の前に持ってきますのでwhere+be動詞+主語+過去分詞となります。

したがって、Where were you spoken to by a stranger? となります。過去分詞(spoken to)はそのままの位置で結構ですから注意してください。

speak to Aで「Aに話しかける」です。今回は受動態の文ですからこのAがyouであり、文の主語になっています。

また群動詞(speak to Aやagree with Aのように二語以上で一つの動詞とみなすもののことです)の受動態においては、speak to Aを一つの動詞とみなすのですから受動態になってもtoは消えません。

ちなみに今回の受動態のように、by+動作主が書かれることがしばしば教科書などで見られますが、このby+動作主はない方が普通です。

そもそも受動態とはby+動作主を書かないための書き方なのです。今回の例文でもわざわざby a strangerなんて書かなくてよいわけです。by a strangerと書くなら、元々の能動態の文で事足りますからね。

(4)I can’t be a Martian.

日本語訳

私が火星人であるはずがない。(助動詞の否定文)

解説

canと聞くと「〜することができる」とすぐに訳したくなるかもしれませんが、canには他の意味もあります。

その一つが「〜する可能性がある」です。今回はその否定ですから「〜する可能性がない」、つまり「火星人であるはずがない」となります。

(5)Tom hasn’t eaten anything for thirty years.

日本語訳

トムは30年間何も食べていません。(現在完了「継続」)

解説

現在完了を学ぶ際に「完了・結果、経験、継続」のようなことを教わったと思いますが、「今までに何かあったみたいだけど、結局のところ今はどういう状態なの?」という問いに対する答えと考えて頂いた方が現在完了をより正確に理解できます。

現在完了は確かに過去のことについても言及しています。例えば、今回の例文では、30年前や20年前も何も食べていなかったことがわかります。しかし現在完了で大事なのはそういった過去よりも、30年前から今に至るまで紆余曲折があったけれども、それらの一連の流れを踏まえて今はどうなのか、を述べることです。言い換えれば、現在が最も大事ということになります。

exmeple3 2

このシーソーがまさに現在完了のイメージになります。

これを見るとわかるように、確かに過去もありますが現在よりも軽いですよね。当然過去がないわけではない。しかし重いのは現在なのです。

完了形については「英語の完了形のイメージをつかむ」でもっと詳しく書きました。高校生向けの内容となっております。

否定文でanythingが使われると「何も〜ない」という意味になります。

(6)Does Tom have to go home? -Yes, he does./No, he doesn’t.

日本語訳

トムは帰らなければならないのですか。 -はい、そうです/いいえ、その必要はありません。(3単現の疑問文)

解説

3人称単数現在の疑問文ですね。3人称単数現在とは以下の表の強調されている部分です。

一人称単数現在 I am
二人称単数現在 you are
三人称単数現在 he/she/it is
一人称複数現在 we are
二人称複数現在 you are
三人称複数現在 they are

he/she/itが3人称単数現在です。

平叙文(疑問文や命令文ではない通常の文)はTom has to go home. となるのは問題ないでしょうか?

これを疑問文とする際に主語が3人称単数現在であれば、

Does+主語+動詞の原形〜?

という形にします。もし3人称単数現在でなければDoesではなくDoを用います。

(7)If it is rainy tomorrow, we won’t be able to play baseball.

日本語訳

もし明日雨が降っていたならば、私達は野球をすることができないだろう。(接続詞・未来形・助動詞)

解説

この文の難しいところは未来に関することを述べているのにも関わらず、If it will be rainy tomorrowと未来にしないことです。

これは時・条件を示す副詞節の中では未来に関することでも現在形を用いるという規則があるからです。

ただこのように言ってもよくわからない方もいらっしゃると思いますので、そういった方はIf it is rainy tomorrowをthenあるいはitに置き換えてみてください。

もしthenに置き換えて意味が通るようなら、tomorrowのような未来を示す語句があったとしても現在形にしてください。

ただし、itに置き換えて意味が通るようであれば、通常通り未来を示す語句に合わせて未来形を用いてください。

今回はIf it is rainy tomorrowをthenに置き換えたとしても全く問題ありませんので、ifから始めるところの動詞isは現在形のままとなります。

(8)The train which I wanted to get on has gone.

日本語訳

私が乗りたかった電車は行ってしまった。(現在完了「完了・結果」、関係代名詞「目的格」)

解説

現在完了が使われていますが、これについては(5)の例文で解説しました。

「今までに何かあったみたいだけど、結局のところ今はどういう状態なの?」という問いに対する答えが現在完了の表すものです。ここでは、過去に電車が駅にいたが、もう出発して今は駅にいないことを表現しています。

もし過去形wentを用いた場合、単に電車が行ったことを示すだけで現在どうなっているのかどうかについては言及しません。

今回、関係代名詞が使われています。ここではThe train has gone.とI wanted to get on the train.という二つの文が一つの文になったと考えましょう。

関係代名詞を用いて一つの文にする際、「先行詞+関係代名詞+先行詞だけを消した文」というようにします。ここではtrainが先行詞となりますので、関係代名詞で繋ぐ前の文であるI wanted to get on the train.からthe trainを消して、the train which I wanted to get onと繋げます。

最後に、このthe train which I wanted to get onを、The train has gone.のThe trainと入れ替えてあげて、The train which I wanted to get on has gone.となります。

(9)I was born to play the guitar.

日本語訳

私はギターを弾くために生まれた。(不定詞「副詞的用法:目的」)

解説

不定詞の副詞的用法の中で、(私の主観ではありますが)長文で特に頻繁に出てくるものは、「目的(〜するために)」と「結果(…して(その結果)〜)」です。

文法書などには細かい使い分けが書かれていることもありますが、私は「まずは目的で訳し、駄目なら結果で訳す」という方法をおすすめします。これなら機械的に読めますので、時間も短縮されるでしょう。

より詳しいことについては「【第9回】もう怖くない! 長文読解における不定詞を攻略!」で書きましたので参考になさってください。

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