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【英文冒頭解説】通勤電車からつり革が窃盗されたことで困惑する警視庁

投稿日:2016年02月03日(水)
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日本語タイトル 通勤電車からつり革が窃盗されたことで困惑する警視庁。
英語タイトル Tokyo police baffled by theft of hand straps from commuter trains
日付 Feb 1, 2016
サイトのURL http://www.japantimes.co.jp/news/2016/02/01/national/crime-legal/tokyo-police-baffled-by-theft-of-hand-straps-from-commuter-trains/#.VrAi4YT2C-U
日本語の関連記事 http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160128/k10010389211000.html

英文が難しいと感じた方は日本語の関連記事で内容を把握してから英文を読んでみてください。

Investigators are scratching their heads over the theft of hundreds of hand straps from Tokyo commuter trains.

日本語訳

捜査官達は、何百ものつり革が東京の通勤電車から盗まれたことについて必死に考えている。

単語・熟語

scratch one’s head:(について)必死に考える、答えを考え出す(over、about)
hand strap:つり革
commuter train:通勤電車

構文

ofの扱いが重要です。

(1)V of O
(2)V of S

ofには(1)や(2)のような関係が成り立つことがあります。ここではthe theft of hundreds of hand strapsのところで(1)のofが使われています。the theftのOがhundreds of hand strapsというわけです。したがって、「何百ものつり革の盗み」ではなく「何百ものつり革を盗むこと」、あるいは受動態のように考えて「何百ものつり革が盗まれること」と訳しましょう。もちろん「〜の」でも意味は通じるのですが、VOの関係、VSの関係が把握できると行為の対象(VO:何(誰)をどうするのか)、行為の主体(VS:何(誰)がどうするのか)がはっきりして理解しやすくなります。日本語に訳さない場合でも、何(誰)をどうするのか、何(誰)がどうするのか、がわかるようになるとスラスラと英語が読めるようになりますので意識していきましょう。

from Tokyo commuter trainsはthe theftを修飾し、盗まれる場所を示しています。

今回は(1)のケースでしたが、(2)の例文も載せておきます。

ex)the arrival of ANA 121
ANA121便の到着、ANA121便が到着すること
(ウィズダム英和辞典より引用)

Operators are urging anyone who knows what’s going on to clue them in.

日本語訳

運転手達は何が起こっているのか知っている人は誰でも情報を提供するように促している。

単語・熟語

urge A to do:Aがするよう説得する、促す
go on:起こる
clue in A[A in]:Aに糸口を与える(今回はAが代名詞ですのでclue A inとなります)

構文

少々直訳気味になってしまいましたが、構文がわかりやすくなったのではないでしょうか?

Operators [V]are urging [O]anyone (who knows what’s going on) [C]to clue them in.

()は形容詞節を表し、ここではanyoneを修飾しています。

urge A to doには気づきましたでしょうか? 頻出表現ですから覚えましょう。このurge A to doのような構文を導く動詞ではCをto doと解釈してSVOCと考えてしまった方がわかりやすいと思います。この辺りは賛否両論あるようですが、私はこれまでSVOCと考えてきてうまくいかなかったことがありませんでしたので、是非SVOCと解釈することをおすすめします。

SVOCの特徴はOCの間に主語述語の関係が成り立つことです。つまり、Anyone clues them in.という文が成り立ちます。これを日本語訳に反映させるとよいでしょう。もちろん日本語訳に訳さない場合でも、何(誰)がどうするのか、を把握する上で非常に便利な知識となります。

anyoneですが「誰でも」と訳せたでしょうか? someoneとanyoneの違いがよくわからない方もいらっしゃると思うので、一応簡単にまとめておきます。詳しくは辞書で引いてみてください。

・肯定文
someone:誰か
anyone:誰でも
・疑問文・否定文
someone:誰か
anyone:(疑問文)誰か/(否定文)誰も〜ない

ちなみに疑問文でsomeoneを使う場合は少し注意しなければならないことがあります。

ex)Is someone in ?
(トイレなどで)入っていますか?
(ウィズダム英和辞典より引用)

このようにsomeoneを用いると、yesという肯定の返答を前提にして質問しているニュアンスがあります。これはsomeでも同じです。

ex)Would you like some coffee?
コーヒーはいかがですか?
(ウィズダム英和辞典より引用)

この例文でもまたyesという返答を期待して尋ねているニュアンスが出ています。

The straps are difficult to remove and they fetch next to nothing at resale, and vandalism for its own sake is rare in Japan.

日本語訳

つり革を外すのは難しく、転売においてもほとんど価値がない。またつり革を破壊すること自体が目的というのも日本では珍しい。

単語・熟語

fetch:で売れる
next to:ほとんど
resale:転売(reが繰り返しを表す接頭辞ですから「再販売」つまり転売と推測できます)
vandalism:(公共物・私有物の意図的な)破壊、損傷
for its own sake=for the sake of it:他の目的ではなく、それ自体のために(for A’s sake=for the sake of A:Aのために、を覚えましょう)

構文

The straps are difficult to removeには受験で有名な難易形容詞が含まれています。tough構文と呼ばれることもありますね。

easy、hard、difficult、impossible、good、ready、safe、dangerous、pleasant、comfortable、convenient、painfulなどの形容詞(難易を表す形容詞が多いので難易形容詞という名称がついています)を用いると「S be 形容詞 to V.」という構文をつくります。SはVの意味上の目的語です。

この文は形式主語itを用いて、「It be 形容詞 to V O.(先のSをOにもってきます)」としたり、「To V O be 形容詞」とすることができます。

ここでもIt is difficult to remove the straps.やTo remove the straps is difficult.と書き換えることができます。

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実際に試験で問われると難しいかもしれませんが、参考書などに載っている主要な難易形容詞を覚えて、不定詞の意味上のOが文のSになっていることに注意すればそれほど問題なく処理できるはずです。

この難易形容詞を用いた構文、tough構文では「S be 形容詞 to V O.」というようにVの後にOが残ることはありません。もしOを残したいなら「It is 形容詞 to V O.」「To V O is 形容詞.」などとしなければなりません。この点にも注意していれば、まず間違いなく見抜けるでしょう。

PDF版はこちらです。

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