英語の長文を読んでいると数種類の同格のパターンに出会いますが、今回はそれらのうちの一つである同格のthatについて解説していきます。
People accept the fact that life doesn’t make sense.
単語・熟語
accept:~を認める
fact:事実
life:人生
make sense:理に適っている(これで一つの自動詞と考えてください)
より簡単にするために元の文を少し変えました。
文頭には名詞Peopleがあり、その後に動詞acceptが続いています。PeopleがS、acceptがVでしょう。
次にthe factですが、the factの後ろにはthat節が続いています。that節内にはlife doesn’t make senseと書かれており、文型はSVです。
もし関係代名詞thatであれば、thatの後ろには何かしらの文の要素(SやO)が欠けているはずです。しかし今回のthat節内では何も欠けていませんね。したがって関係代名詞のthatではありません。
このthatは同格のthatと言われるものです。同格のthatは、名詞+that+完全文という構文を取ります。「名詞」の内容を「完全文」が説明していると考えてください。完全文というのは文の要素(S,V,O,Cのことです)が欠けていないもののことを指します。訳は「完全文という名詞」です。
同格のthatを従える名詞はたくさんありますが覚えておいて頂きたいことが一つあります。それは、全ての名詞が同格のthatを従えることができるわけではないということです。例えば、letterやe-mailは同格のthatを従えることはできません。
さて、これまで通り動詞から文型を考えますと、acceptはOを必要とする他動詞ですからthe factがOになります。
文型はSVOとなりますので、訳は「人々は人生が理に適っていないという事実を認める」です。
ちなみにthatがwhetherになることもあります。ただしwhetherと同じ意味のifにはない用法なので注意してください。
ex)The study raises the question (of) whether computers can think like us.
その研究は、コンピュータが私達のように考えることができるかどうかという問題を提起している。
(ウィズダム英和辞典より引用)
今回の例文はこちらから引用しました。
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