英文のつまみ食い2b

英文解釈を始める準備をしよう!

投稿日:2016年01月11日(月)
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「英文冒頭解説」でも英文解釈の説明をしていますが、ある程度英文解釈の勉強をした方が対象となっており、解説が難しいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。そこで、この「英文解釈の基礎」というカテゴリーで「英文冒頭解説」の説明がわかるようになるレベルまで引き上げたいと思いました。

英文解釈を全くやったことのない方でも理解できるようにしましたので、第1回から読み進めてください。

第1回では英文解釈を始める前にあたって知っておかなければならない基本的なことを説明していきます。人によっては難しく感じるかもしれませんが、この第一回さえわかってしまえば後は同じことの繰り返しです。ですから頑張ってこの回を乗り切ってください。

第1回だけでなく第2回以降でも、私は前に説明した内容を繰り返します。やはり一度で全部を覚えるのが難しいからです。意図的に説明した内容を繰り返していきますので、自然と内容が覚えられるようになっています。

では早速始めていきましょう。

五つの文型

英語の五文型について説明していきます。これからS(主語)、V(動詞)、O(目的語)、C(補語)という文字が出てきます。これらは箱だと考えてください。そしてこれらの箱にはそれぞれ決まったものしか入りません。

第一文型SV「SがVする」

第一文型という名前は覚える必要ありません。「SがVする」という訳は覚えてください。

Sという箱には名詞しか入りません。名詞とは人の名前や物のことです。例えば、Tom、appleです。厳密には代名詞と言いますが、Iやyouも名詞だと考えてください。

Vという箱には動詞しか入りません。例えばhaveやrunです。

S、Vという箱に何が入るのかはわかりましたが、例えばappleが名詞だと知るにはどうすれば良いでしょうか? 「りんご」という物のことなのだから名詞と考えてもよいですが、もっと正確なのは辞書を引くことです。appleを辞書で引くと、「名」と書いてあります。これはappleという単語が名詞だということを意味しています。

同様にhaveを調べると「動」と書いてあります。今後登場する形容詞や副詞、接続詞などは「形」「副」「接」と書かれています。

第二文型SVC「SはCである[Cになる]/SはCの状態でVする」

今回の訳は二種類あります。基本的には「SはCである[Cになる]」だけで事足ります。ただたまにこの訳ではうまくいかない場合がありますので、その時は「SはCの状態でVする」と訳しましょう。

Cという箱について説明しましょう。この箱には名詞と形容詞が入ります。例えば、red、afraidなどが形容詞です。

第三文型SVO「SはOをVする」

Oという箱には名詞しか入りません。

第四文型SVIODO「SはIOにDOをVする」

IOは間接目的語、DOは直接目的語です。IOもDOに変わりないので、これら二つの箱には名詞しか入りません。

覚えにくい方はSVO1O2「SはO1にO2をVする」と覚えても問題ありません。今後はSVOOと表記します。

この文型で知っておいて頂きたいのは、Vに「与える」というニュアンスを持つ動詞がやってくることです。

第五文型SVOC「SはOをCにする」

この文型で注意したいのは「SはOをCにする」という訳だけでは、たまにおかしな日本語になってしまうことです。臨機応変に訳を考えなくてはならないのがこの文型の難しいところです。

ただそうは言ってもこの文型にも決まりごとがあって「OはCである/OはCする」という内容が成立します。この規則に従うと「SによってOはCの状態になる/SによってOはCする」と訳せる場合があります。

 

以上が文型です。英語はこれらの文型から構成されています。よって、それぞれの文型についての知識が完璧になれば理論的には全ての英文が読めるようになります。もちろんそのためには単語や熟語、省略、倒置などいろいろなことを学ばなくてはなりませんが、英語の根幹を成しているのはこの文型なのです。

基本的には箱の並び(文型)を考えた後、各々の箱の並び(文型)に沿った訳し方に合わせて訳していきます。これからはこの箱の並び(文型)を見分ける技術を習得していきましょう。

形容詞や名詞などの品詞についての解説が非常にあっさりしていたと思いますが、とりあえずは箱の中身程度だと思って暗記してください。

以下は箱の中身対応表です。

S 名詞
V 動詞
O 名詞
C 名詞or形容詞

 

さてここからは箱の並び(文型)の見分け方を説明していきますが、一緒に箱には入らない余計なものについても解説していきます。その余計なものとはほとんど副詞(副詞以外は間投詞)なのですが、後ほど詳しく説明します。

(1)I laugh loudly.

五つの文型を見てきましたが共通点には気づいたでしょうか?

全ての文型はSVから始まっています。したがって、文型の見分け方はSVを発見することから始まります。SVを見つけてその後にOやCの有無を確認して文型がわかります。

一度にSVを探すのは文によっては大変ですから、まずはSから探しましょう。Sは名詞と決まっていますので名詞を探します。

(1)を読むと最初にIがあります。arrivedは動詞なのでSにはなりません。その後にはloudlyとなっています。これはSVOCといった箱には入らない余計なものです。修飾語と言われMを用いて表されます。

余計なものを省くとI arrivedという文が浮かび上がります。つまりこの文の文型はSVだったのです。

この余計なものを見つけて省くことが文型を見分けるためには欠かせません。余計なものの形はいろいろありますが、ざっくり言うとその正体は副詞です。

副詞とは名詞以外、具体的に言えば動詞、形容詞、他の副詞、文全体を修飾します。副詞は名詞だけは修飾しないと覚えておきましょう。

今回の余計なもの(副詞)はloudlyです。loudlyはlaughを修飾しています。

文型はSVだとわかったので「SがVする」という訳に合わせて訳すと「私は大声で笑う」となります。

(2)He is a teacher.

Sを見つけるために頭から読んでいくとHeがあります。名詞ですからSになりますね。次にisという動詞がありますからこれがVになります。その後にはa teacherという名詞が来ています。

名詞ということになるとSVCとSVOの二つの可能性がありますが、ここではSVCです。というのはbe動詞はその後ろにCが来る場合と余計なもの(副詞)が来る場合の二つしかないからです。

つまり、be動詞が使われている文ではSVかSVCです。このように文型はVによって決まります。したがって動詞の知識が増えれば増えるほど文型を決定するのが簡単になり英文が読みやすくなります。

文型はSVCですから訳は「彼は先生である」となります。

(3)She bought a red flower.

そろそろ慣れてきたでしょうか? Sは名詞のShe、Vはboughtです。その後はa red flowerとなっています。形容詞がこのように入り込んでいる時にa red flowerを名詞と見るべきなのか、形容詞と見るべきなのかわからない方もいらっしゃると思うので説明します。

redはflowerを修飾する形容詞です。修飾というのは言ってしまえば名詞の追加情報ですので、a red flowerの中心となるのはflowerという名詞です。したがって、a red flowerという全体では名詞と見なします。

SVの後に名詞が一つ続く文型はSVOです。よってこの文の訳は「彼女は赤い花を買った」となります。

(4)I gave my father who is a teacher.

Sは名詞のI、Vは動詞のgaveです。

その後にはmy fatherという名詞がありますが、who is a teacherと関係節が続いています。

この場合も(3)と変わりません。who is a teacherはredのような形容詞と同じですから、my father who is a teacherの中心となるのはmy fatherです。よって、my father who is a teacherは名詞として扱いましょう。

SVOですから訳は「私は先生である父を持っている(私には先生である父がいる)」です。

関係節という言葉が出てきましたが、節とはそれだけで文になっている(つまり文型がある)もののことです。例えば(4)のwho is a teacherはSVCです(whoはmy fatherと同じだと考えてください)。文が成立していますね。ですから節と言えます。

また節には名詞節、形容詞節、副詞節があります。それぞれ名詞、形容詞、副詞と同じ働きをします。

今回のwho is a teacherは名詞my fatherを修飾しているので形容詞節です。

(5)I arrived at the station.

SはI、Vはarrivedです。

その後のat the stationはSVOCといった箱には入らない余計なもの、つまり副詞です。

先程、節について説明しましたが、節に対してというものがあります。句はそれだけでは文になっていません。例えばここのat the stationは句です。at the stationではSもVもありませんから文とは言えません。こういったものを句と呼びます。

節と同じように句にも名詞句、形容詞句、副詞句があり、やはりそれぞれ名詞、形容詞、副詞と同じ働きをします。

arriveはその後に場所を表す副詞句がやってくるのが普通ですから、at the stationは副詞句であり、arrivedを修飾しているとわかります。ここでも動詞の知識が重要になってきます。どんどん辞書を引いて知識を蓄えていってください。

この文の訳は「私は駅に着いた」となります。

(6)I gave my mother a red flower.

SはI、Vはgaveです。その後に名詞my motherと名詞s flowerがあります。どちらも名詞ですから文型としてはSVOOとSVOCが考えられます。

ただここで使われるgiveという動詞はOOを導きます。これも動詞の知識があるかどうかで決まってしまいます。

文型はSVOOですから訳は「私は母に赤い花をあげた」となります。

ちなみにこの文は次のように書き換えられます。

(7)I gave a red flower to my mother.

to my motherは副詞句ですからSVOという文型であることがわかります。SVO1O2はSVO2+前置詞+O1とすることができるのです(costのような例外もあります)。

難しいのはこの前置詞で、動詞によって異なります。基本的にはtoかforが使われます。giveのようにO1がいないとその行為が成り立たない場合はtoを使います。「花をあげる」だけでは、あげる相手がいなくて不自然ですよね。

反対にbuyのようにO1がいなくてもその行為が成立する場合はforを使います。ただ例外もあり、例えばaskはofを使います。

(8)The news made me happy yesterday.

SはThe news、Vはmadeです。makeはOまたはOCを導く動詞です。ここでは名詞me、形容詞happyが続いていますのでOがme、Cがhappyとなります。

yesterdayは辞書を見ると「副」と書かれています。副詞は余計なものですからSVOCのどれでもありません。

したがってこの文はSVOCですから訳は「昨日、その知らせは私を幸せにした(昨日、その知らせによって私は幸せになった)」となります。

繰り返しますが、文型を決定するにあたって重要なのが動詞です。動詞を辞書で引くと「自」「他」と書かれています。動詞は自動詞と他動詞に分けられます。自動詞はOを必要としない動詞のことで、例えばgoやarriveが挙げられます。他動詞はOを必要とする動詞のことで、例えばmakeやeatが挙げられます。

注意して頂きたいのが、一つの動詞が自動詞として使われることもあれば他動詞として使われることもあるということです。例えばdevelopは他動詞として使われると「〜を発展させる」という意味でSVOを構成します。一方で、自動詞として使われると「発展する」という意味でSVを構成します。

二種類の接続詞

これまでは五つの文型について学びました。ここからはこの文型を組み合わせた場合について説明していきます。

(9)I study Japanese and English.

SはI、Vはstudyです。
ここではJapaneseとEnglishという二つの名詞があります。しかしstudyはOを導くだけであってOOを導くことはありません。この文は間違っているのでしょうか?

andに注目してください。andは接続詞の中の等位接続詞と呼ばれるもので、語と語(名詞と名詞、動詞と動詞など)、句と句、節と節、といった同じものを結びつけるものです。

JapaneseとEnglishが等位接続詞andによって結びつけられています。ですからJapanese and Englishで一つの名詞と考えます。するとこの文がSVOという文型からつくられていることがわかります。

この等位接続詞は難しく感じられると思います。何と何が等位接続詞で結びつけられているのかがわからず混乱してしまうことがあるでしょうが、同じもの(正確には文法的に対等なもの)を結びつける働きがあるという基本に従えば大きく外れることはありません。

(10)I know that he is kind.

SはI、Vはknowです。その後のthatは従位接続詞と呼ばれるものです。

同じものを結びつける等位接続詞と違い、従位接続詞は節を導きます。

節には名詞節、形容詞節、副詞節の三種類がありました。knowはOを導く他動詞ですからthatが導く節(that節と言います)は名詞節でOとなります。このように文は接続詞のよってどんどん長くなることを覚えておいてください。

この文はSVOですので訳は「私は彼が親切であることを知っている」です。

今回のまとめ

  • 箱の並び(文型)は五つあり、それぞれの箱(S,V,O,C)には決まったものしか入らない。
  • 箱の並び(文型)を見分けることで読解できるようになる。
  • 箱の並び(文型)を見分けるためには、SとVの発見が重要であり、どの箱の並び(文型)もSVから始まる。
  • Vによって箱の並び(文型)が決まるのでVの知識を蓄えておく必要がある。
  • 動詞にはOを必要としない自動詞とOを必要とする他動詞がある。
  • 箱の並び(文型)を見分けるにあたって、どの箱にも入らない余計なもの(副詞)があるので注意すること。
  • 箱の並び(文型)がわかったら、箱の並び(文型)に沿った訳し方に合わせて訳していく。
  • 接続詞には、語と語、句と句、節と節、といった同じものを結びつける等位接続詞、節を導く従位接続詞があり、この二つによって文はどんどん長くなる。

箱の中身対応表

S 名詞
V 動詞
O 名詞
C 名詞or形容詞

 

ここまでが英文解釈の準備になります。ここまでのことがわかっていれば、あとはこれを応用させていくだけです。次回以降はそれぞれのテーマに合わせた英語を英文解釈してみましょう。

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