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【赤本の勉強法】その赤本の使い方は本当に勉強になっていますか?

投稿日:2016年01月01日(金)
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当たり前の話ですが、受験生の皆さんは合格するために勉強をします。いろいろな参考書や問題集を使う、あるいは学校や予備校の授業を受けるなど、合格に向けて知識を蓄えていくことが勉強と言えるでしょう。

ではここで一つ質問です。

皆さんは赤本を使って勉強していますか?

私がここでこんな質問をするのは、単に赤本を使っているかどうかを聞きたいからではありません。中身のない勉強になっていないかどうかを確かめるために質問したのです。

よくある赤本の使い方として、解いて採点して終わり、というものです。そして合格点に達しないことに愕然し、そのまま試験へ……。このような使い方では勉強にはなっていません。繰り返しになりますが、勉強とは合格するために行うものです。先のような使い方は合格することを目的としていないことがおわかりでしょう。

ではどのように赤本を使えばよいのでしょうか? それを知るためにはまず赤本とは何か、について答えなければなりません。

赤本とは何か?

赤本とは今の自分が合格からどのくらい離れているのか、そしてその差を埋めるために一体何をすれば良いのか、そういった指標を与えてくれるものです。

例えば、合格点が300点中210点(3科目)だとしましょう。赤本を解いてみたところ、英語が60点、世界史が80点、国語が60点でした。合計200点です。つまり合格するにはあと10点足りないわけです。

多くの方がここで立ち止まってしまいますが、ここからが赤本の本当の活用法なのです。

先程の話では、あと10点足りませんでしたが、言い換えればあと10点取れば合格できるということでもあります。いかにあと10点を獲得するか、これを考える必要があります。そこで自分が間違えた問題を分析してみるのです。以下に分析をどう活かしていくのかを分類して書いていきます。

凡ミスがたくさん見つかった場合

凡ミスが多数見つかったのなら凡ミスをしない手立てを考えましょう。自分の凡ミスをたくさん集めて、それらを丁寧に観察することで自分が凡ミスをする傾向がつかめるはずです。

非常に簡単な例ですが、12−(2−x)について考えてみましょう。私は良く10-xとしてしまうことがありました。要するに、-(2−x)の展開の時点で間違えていたということです。-(2−x)=-2+xなのに、-xの方に-を掛け忘れていたのです。私は積分の計算の時にこのような計算ミスを頻繁にしていました。そこで私は積分の計算をする時は先のことを意識して計算するようにしました。結果的に計算ミスはほとんどなくなりました。

このように凡ミスのパターンを把握して注意すれば凡ミスは確実に減ります。厳しい言い方ですが、凡ミスが多いのは勉強不足以外の何物でもないと思います。

知識が足りなかった場合

知識が足りなかった問題であれば、すぐにその問題に関する知識を補充しましょう。まずはその問題を解くために必要な知識を補って、再びその問題が出てきた時には確実に答えられるようにします。そしてできることなら、その問題から少し広げていくとよいでしょう。例えば、ある多義語についての知識を問う問題が出たなら、他の多義語についてもリストアップしておくと似たような多義語を問う問題が出ても安心です。

同じ大学の同じ学部学科の試験は年度が変わっても形式はそれほど変わりません。問う知識が変わっても問い方はほとんど同じです。ですから、知らなかったことと関連する事柄も調べて知識として吸収しておく方が良いのです。

どうしようもない場合

もはやどうしたらよいのかわからない問題に出会った時は、最初は解説読んだり、先生などに質問して聞いてみましょう。それでも途方もなく難しいと感じた場合はあえて捨てることも必要です。満点を取らなくても合格はできるからです。

大事なのは、何が捨てるべき問題なのかを見極める目を養うことです。この辺りもまた勉強していくことで身につく能力だと思います。なぜならたくさん勉強していくと様々な問題に出会うので、何が極端に難しい問題かがわかるようになるからです。「これは他の受験生も苦戦する問題だ」とわかれば、その問題を捨てるのも正解でしょう。そして空いた時間を他の問題を解く時間に当てればよいのです。

総合的な力が足りなかった場合

長文読解など、単なる知識を問うだけではない、その科目の総合的な力を問う問題を間違えた場合は、総合的な力のうち自分の欠けている能力について考えてみてください。例えば長文読解に必要なことは、語彙、文法、英文解釈、文脈を把握する力(読解力や背景知識も関係しています)などです。あと何が足りていれば自分はその長文を読むことができたのかを分析するのです。

語彙が足りなそうだと思ったら、実際に辞書でそれぞれの語彙の意味を調べてみましょう。それで読めるようになったのなら、やはり語彙の不足が読めない原因だったのでしょう。しかし、語彙を調べても読めなかったのであれば、他にも原因があることがわかります。もしかしたら構文がわからなかったから読めなかったのかもしれません。こういったことを細かく調べていって、これからの勉強方針に反映させていくのです。

正解した問題も分析していく

ここまでは間違えた問題に関する赤本の使い方を説明しました。ただ赤本の役割はまだ残っています。ここからは正解した問題を分析する意義について説明します。

正解したのだから分析する必要はないのでは? と思われる方もいらっしゃるでしょうが、そうではありません。

なぜ正解した問題まで分析するのか?

私は正解した問題を分析していたおかげで、本番の時に助かったことを今でもよく覚えています。

私は受験生の時に、とある年度の第一志望の大学の英語の赤本を1問ずつ何から解いたのかを書きました。すると、おもしろい結果が出たのです。ほとんど多くの問題を文脈から解いていました(もちろん文脈とはいっても文脈を把握するために英文解釈を用いていました)。次いで、文法。あとはイディオム、単語という感じでした。

これは単に私がどうやって解いたのかを表しているだけとも言えますが、逆に言えばこの大学はそういったアプローチ、つまり文脈から解くことを要求する問題を多く出しているとも考えられます。したがって、おそらくこの先もこの大学は文脈から解くような問題を数多く出すのだろうと推測できるわけです。

また、文脈の次に多かったアプローチは文法でした。よって、文脈で解けなければ文法から考えると解ける可能性が高いわけです。文法の次に多かったのはイディオム、単語でしたので、文脈でも文法でも解けなければイディオム、単語の問題だと考えればよいのです。

このようにしてアプローチをパターン化することで思考に無駄がなくなります。結果的に時間を節約できますし、その上本番で焦ることもなくなります。

私はここまで赤本を分析していたおかげで、本番で本当に難しい問題が出た時にも焦らず解くことができました。その問題では文脈が通用しませんでした。というのはさっぱり読めなかったからです。おそらくもっと英語が得意な方や帰国子女でなければ読めないのではないでしょうか。そんな問題でしたが、私は焦ることなく、「文脈が駄目なら文法だ」と考え文法から解いていきました。結果、その英語はうまくいきましたし、試験も合格しました。

本番でも練習と同じパフォーマンスを発揮して合格するために

ここまで赤本を活用している方はあまり多くないのではないでしょうか? 実際これほどやっていなくても合格する方はたくさんいます。大学に入ってからもそういった方と出会いましたが、問題を解くセンスが優れていると感じました。

私が先程の方達のように賢い人間だとは思えませんでした。私は高校3年生の時に文転したので、浪人してもまだまだ知識が足りないと思っていました。こういう人が挽回するには、徹底的に赤本を分析して常に合格点を取れるように訓練していくしかないのです。

常に合格点が取れるようになれば、本番でも同じことをするだけで合格できます。もし絶対に合格したい大学があるのなら、是非試してみてください。

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1 件のコメント

  1. ピンバック: 【過去問の使い方2】正解した問題も分析しよう。 | 英文のつまみ食い

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