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【英文冒頭解説】新年のグルメ福袋を提供する予定のローソンと楽天

投稿日:2015年12月31日(木)
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日本語タイトル 新年のグルメ福袋を提供する予定のローソンと楽天。
英語タイトル Lawson, Rakuten to offer gourmet lucky bags for New Year
日付 Dec 31, 2015
サイトのURL http://www.japantoday.com/category/business/view/lawson-rakuten-to-offer-gourmet-lucky-bags-for-new-year

TOKYO —Lawson Inc and Rakuten will offer a limited number of Rakuten Ichiba 2016 lucky bags at more than 11,400 Lawson stores nationwide. From January 1 through Jan 7, Lawson customers will be able to order these lucky bags that will contain gourmet food and sweets from popular Rakuten Ichiba online merchants.

日本語訳

株式会社ローソンと楽天は、全国の11,400店以上のローソンで限定数の「楽天市場2016年福袋」を提供する予定だ。1月1日から1月7日にかけて、ローソンの顧客は、人気のインターネット通販サイト「楽天市場」から美味しい食品とスイーツを含む福袋を注文することができる。

単語・熟語

nationwide:全国的な、全国にわたる

This is the first in a series of new collaboration initiatives to be launched by the two companies, Rakuten said.

日本語訳

これは、二つの企業が着手した一連の新しいコラボレーション企画の第一弾であると楽天は語った。

単語・熟語

initiative:[不可算名詞]自発性、独創力、主導権/[可算名詞]新提案
launch:〜を開始する、着手する/〜を発射する

構文

完全文, S V. という構文です。これまでの記事でもよく見かけました。新聞などでは頻繁に使われる書き方ですので、徐々に慣れていきましょう。

initiativeは複数形で用いられているので、可算名詞としての用法の「新提案」の意味で使われていることがわかります。それで先のような訳になるわけです。

今回は可算名詞だとわかったので簡単に訳せましたが、不可算名詞のinitiativeはなかなか厄介な単語だと思います。私自身、かなり苦手とする単語の一つです。不可算名詞として使われる際にこの単語が難しく感じるのは、自発性、主導権といった抽象的で少々わかりにくい訳しか辞書に載っていないからでしょう。そしてその訳を覚えたところで、結構な頻度でそのままの訳を使うことができず、文脈に照らし合わせてこちらが訳を修正していかなければならないことも、initiativeという単語を難しくさせている原因だと思います。

こういった日本語ではわかりにくい単語を処理するには、文脈から考えることと単語のイメージをつかむことが必要です。単語のイメージは、例文をたくさん読むことと英英辞典で調べることで補うことができます。

Three types of bags are offered containing sets of assorted products mainly selected from merchants, including some who have won Gourmet Grand Prizes and Sweets Grand Prix awards awarded by Rakuten Ichiba in the past.

日本語訳

三種類の福袋は、過去に楽天市場で「グルメ大賞」や「スイーツグランプリ」を受賞したものを含む店舗から主に選ばれた商品の詰め合わせ一式を含んだ状態で提供される。

単語・熟語

assorted:各種組み合わせの
ex)assorted biscuits ビスケットの詰め合わせ
(ウィズダム英和辞典より引用)
win:(賞)を勝ち取る

構文

訳が直訳気味になってしまいました。こういった長い文は基本的に途中で切ってしまった方が良いのですが、今回は切れる場所がみつかりませんでした。

英語には後置修飾があるのでどれだけ修飾語句が長くなっても、核となる名詞が前に来てその後に修飾語句が連なる、という形になります。

名詞+M+M+……+M
(Mは修飾語句)

上のようなイメージが英語です。一方で日本語では前からしか名詞を修飾することができません。

M+M+……+M+名詞

英語とは反対に核となる名詞が後ろまで読まないと出てこないわけです。そういうわけで英語は修飾語句が長い名詞を扱うのが得意なのですが、日本語はあまり修飾語句を長くするとわかりにくくなるのです。

ですから修飾語句が長い場合はできるだけ上手に切ってあげて、修飾語句を短くして日本語に訳すのがベストです。今回の文では途中で切ることはできませんでしたが、覚えて頂きたいテクニックの一つです。

さて、構文の説明に移りましょう。SVC「SがCの状態でVする」は覚えているでしょうが? 「【英文冒頭解説】木から降りたことで、ついに人類は満足のいく夜の睡眠を獲得した」の記事の一文目で扱いました。忘れてしまった方やまだ読んでいない方は是非読んでみてください。

[(S)Three types of bags] [(V)are offered] [(C)containing sets of assorted products mainly selected from merchants]

includingの前まではこのようになっています。訳は「三種類の福袋は、主に店舗から選ばれた商品の詰め合わせ一式を含んだ状態で提供される」です。ここはSVCの訳し方さえ知っていれば問題ないと思います。

次はincludingですが、これはmerchantsを修飾する現在分詞でしょう。someの後ろにはmerchantsが省略されています。

※includingは分詞構文、またはSVCのCではないのかという疑問が浮かぶ方もいらっしゃるかもしれませんので、そうではない理由を書いておきます。長いので、特に疑問が浮かばなかった方は読み飛ばして頂いて問題ありません。

まずincludingを分詞構文と見た場合、独立分詞構文ではない分詞構文ですから、includingの意味上の主語は主節の主語、Three types of bagsです。ここまでは良いですが、ではsomeの直後に省略されているものは一体何なのでしょうか? 先と同じようにmarchantsだと考えると以下のような訳になります。

三種類の福袋は、主に店舗から選ばれた商品の詰め合わせ一式を含んだ状態で提供され、過去に楽天市場で「グルメ大賞」や「スイーツグランプリ」を受賞した店舗を含んでいる。

おかしいですね。ではproductsならどうでしょうか?

三種類の福袋は、主に店舗から選ばれた商品の詰め合わせ一式を含んだ状態で提供され、過去に楽天市場で「グルメ大賞」や「スイーツグランプリ」を受賞した商品を含んでいる。

これも間違いですね。主節で「福袋が商品を含んでいる」と説明して、再び分詞構文を用いて「福袋が商品を含んでいる」と繰り返すのは意味がありません。その上、merchantsの説明があまりにも少ないと思いませんか?

ではSVCのうちのCだと考える場合、つまりSVC+Cと考える場合ですが、まず文法的に怪しいですね。CとCを結びつける接続詞がないからです。

それからこれは分詞構文として考える場合を説明する際にも書きましたが、SVC+Cと考える場合でも「福袋が商品を含んでいる」と繰り返すことになってしまいます。SVCという文型ではSとCの間に主語述語の関係、別の書き方をすれば、S=Cの関係が成り立ちます。したがって、分詞構文と考える場合の説明と同じ結論に至るわけです。

PDF版はこちらです。

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